東天狗岳(2640m)〜硫黄岳(2742m)
移動日:2005年2月25日(金) 晴れ
福岡空港(08:05発)〜中部国際空港〜名古屋駅(11:03発)〜塩尻駅(12:50着)〜茅野駅(13:38着)〜奥蓼科:渋の湯(14:48着)
2日目:2005年2月26日(土)晴後曇…晴れ間−12℃
渋の湯〜黒百合ヒュッテ〜中山峠〜東天狗岳〜根石岳〜夏沢ヒュッテ〜硫黄岳〜赤池鉱泉
登山口から緩やかな斜面を登る時は青空が覗いていた。積雪は約1m位ありラッセル跡はカチカチ凍り新雪が覆っていた。 約2時間上って高原状となりルートは平坦になる。風がなく汗が滲む。樹林帯の切れたところが黒百合ヒュッテで間食と摂る。 中山峠から先が、いわゆる八ケ岳縦走路となる。天狗岳の登りは急斜面だが、雪のつき方は少なく、南側斜面は急斜面で、 切れ落ちているのでかなりの雪庇が出ていた。頂上付近は小石に雪混りのガレ場となり、風の強さが想像できる。 東天狗の頂上は360度の展望であるが、北側は雲に遮られて見えない。南側は根石岳、硫黄岳が手に取るように見える。 根石岳山頂直下の無人の根石山荘で間食を摂る。夏沢ヒュッテ迄は樹林帯で積雪150cm位で、ところどころで腰まで埋まる。 夏沢峠から硫黄岳の登りは樹林帯を抜けると、雪は少なくなりガレ場の直登で、これまでの疲れも加わりキツイ。 硫黄岳山頂は我々のみだった。赤岳・阿弥陀岳の眺望が素晴らしいと思う間もなく、一瞬にガスが山頂を包みホワイトアウト。 今迄の好天が嘘のように急変して下山にかかったがトレースはなし、気温−20℃、風速15mブリザード。標識方向に行ったが、 谷に行き詰まってしまった。危険判断で、ビバーグ雪洞作りと、ルート探しの2組みに分れ、近くを約2時間程彷徨して空費した。 少しガスが薄らぎ、やっとの思いでルートを見いだし強風の中を下る。樹林帯に入ると今までと打って変わって無風、ガスなし。 トレースはしっかりある。この頃は疲れがピークに達し雪の中をヨロヨロとしながら下り、闇夜にやっと赤岳鉱泉に辿り着いた。 メンバーは疲れ切って食事が喉を通らない。一人軽い凍傷に罹った。縦走パーティーは我々だけだったと小屋番が話していた。 小屋番の話によると、山頂でビバーグしていたら、夜中は氷点下30℃から35℃位まで下がるので、命が危なかったと言われた。 |
雲間から青空もの覗いていたが、森林限界を抜け硫黄岳に登るころは天気が急変、猛吹雪に変わった | |
この後、一瞬にしてブリザード状態に天候が悪化。カメラは作動しなくなり携帯は通じない。 身に迫る危険を感じた。 |
3日目:2005年2月27日(日)快晴…気温−20℃
赤池鉱泉〜美濃戸口〜美濃戸駅〜茅野駅〜塩尻駅〜名古屋駅〜中部国際空港〜福岡空港
赤岳鉱泉は、団体ツアー客も居て、多くの人達が泊まっていたが対象山は硫黄岳往復が多いようであった。 今日が3日間の内で一番天気がよい。マイカーで来て日帰り登山者が続々登って来ていた。 |