【秋の穂高連峰&焼岳登山

2005年10月2日(日)〜6日(木) 4泊5日

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第三日目 10月4日(雨)

昨日晴天の涸沢の天気は、一変夜半から雨となる(一日中雨の予報)。降り続く雨の中、高度差約800mの急登南稜を北穂高小屋へ向かう、途中激しく叩きつける風雨のうえ、視界5m前後ペンキ印のルートを慎重に確かめながら、北穂高岳小屋に3時間半かけ辿り着く、午前11時である。
今日は、この小屋で天気回復を待ち沈殿することにする。
流石にこの悪天候、北アルプス表銀座のこのゴールデンコースも訪れる人はなく我々のパーティーだけで小屋は貸切である。
本来なら、一枚の布団に2〜3人は覚悟しなければならないこの時季、なんという贅沢だろう。


第四日目 10月5日(曇時々雨)
朝には、雨も上がり雲海上にアルプスの峰々が雲を突き破り、くっきり見える様は、まさに別天地である。
北穂高から奥穂高への険しい岩稜の北壁を、鎖、鉄梯子で詰め終える頃から、また雨となる。
穂高山荘で、雨避け装備を整え直し奥穂高岳へ、急峻な岩場の登りを鉄梯子、鎖を頼りに落石に注意しながら登って行く。山頂は強風とあられ混じりの雨の寒さで足早に下山、吊尾根途中で雨も止み視界も利くようになる。
左右に秋色の前穂岳、西穂岳、前方に上高地、焼岳の姿が眺められ、岳沢付近まで下りてきた美しい紅葉に心救われる思いがした。
  

第5日目 10月6日(快晴)
昨日までとは打って変わってスカイブルーの青空、今日は帰福前に、焼岳を往復するため早発ちする。
お陰で山頂に10時到着、360度の大パノラマ北アルプスの峰々に遠く御嶽山、乗鞍岳など名山が手に取るように望め、これまでの山旅の疲れを償ってくれる。

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