市房ダム湖一万本の桜&市房山
 
《2007年4月3日(火)〜4日(水)》

市房ダム湖周辺の一万本の満開桜を一度見てみたいが、
福岡から熊本県と宮崎県境に位置する市房は日帰りでは一寸遠過ぎて無理。
折角の機会だから、山はこの時季あまり期待出来ないが、
市房山登山と1泊で組み合わせて計画。


《4月3日(火)雨のち晴れ:市房山登山》

2日夜は満月が輝いていたのに、深夜になり強風にヒョウ混じりの荒れ模様。
朝方も小雨がばらつき、4月とは思えない冷え込み。天気は昼から晴れ予報を信じて、朝5時過ぎに我が家を車で出発。

古賀IC⇒(九州自動車道:約197km=2時間10分=4550円)人吉ICで一般道へ⇒人吉(国道219号線)⇒湯前町で(388号線)⇒湯山温泉⇒市房キャンプ場上の林道終点(約44km=1時間10分)10時15分に到着。
まだ小雨が降っているが、雨具を着けるほどでもなかった。
林道終点登山口を10時30分に出発 〈登り2時間50分〉
樹齢何百年といわれる巨木の根っ子、自然石の急坂や木道の階段を踏みながら登って行く。

6合目は大岩があり山頂も少し見えてくる。この頃から予想もしていない小雪混じりの雨に変わる。7合目付近から潅木の間に遠く白い木が見え隠れする、樹氷かな?とは思いつつも、まさか?九州の山でこの時季に。
この付近まで、Tシャツで登って来たが冷えてきたので防寒着をつけることに。

その時、今日出会ったたった一組、下山中で完全な防寒装備の7人の中高年パーティーに出会った。山頂は見事なマンサク樹氷がみれたこと、風が強く寒くて長くは居れなかったなど、言葉を交わして別れた。

登るに連れて登山道も雪で白くなり、8合目からは素晴らしい樹氷の世界にどんどん変わって行く。スゴイスゴイの連発!山頂付近では、雲も取れはじめ天気も視界もよくなってきた。写真を撮りまくりながら山頂近くにある、心見の橋と呼ばれる

チョックストーンへ。風を避けながら、眺望のよい場所で樹氷をまとつたマンサク、青空と樹氷を眺めながらの贅沢な昼食。
もう言葉では形容しようもない!メルヘンな感動の世界に、時間の経つのを忘れるほどの美しさに酔いしれた。

山頂付近で1時間半楽しみ、下山する14時50分頃には樹氷も徐々に解け、冬枯れの樹木にマンサクの黄色やアセビの花が彩を添えていた。〈下り2時間20分〉で登山口に17時10分到着。

《4月4日(水)晴れ:市房ダム湖一万本桜鑑賞》
宿のご主人の勧めで、朝一に、球磨川源流の水上村の白水滝と落差150mの吊橋「白龍の王橋(164m)」「白龍の妃橋(120m)」を見物に。これは九重の夢大吊橋とは比較にならないほどスリル満点である。

椎葉村から吹き上げてくる台風並みの強風に煽られ、揺れる橋の足元は透き通った硝子張り、ロープにしがみついて動かないと渡れない、肝試しに良さそうな吊橋である。よくもこんな山の中に作ったものだ!これで入場無料だが、案内所売店閉店中、我々の車を含めた2台駐車、誰も観光客の姿は見られない。

次は、市房ダム湖周辺13kmに植えられた一万本の満開桜見物、この週末に「桜まつり」を終えたばかりだが、此処にきて花散らし強風でかなり舞い散っていた。

「桜図鑑園」には、色んな珍しい桜の樹が植えられ、こちらも見頃を迎えていました。
確かに綺麗だがあまり感激がない、昨日の思いがけない樹氷景観に感動を使い果たしたのか。それとも、連日の桜三昧に見慣れたきたせいだろうか。
人間、何でも贅沢には、直ぐ慣れてしまうものだと反省。

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