英彦山の雲海

12月27日()快晴

 宵の月と満天の星が輝く前夜、明朝は放射冷却でこの冬一番冷え込むとのこと。
年末の大掃除より、英彦山の青空に煌く霧氷を見たくて息抜きにと急遽出かけた。
朝方、家の気温は2℃ 周りは霜が降り、行く道々の田圃、屋根や車も真っ白に霜が降りて心ときめかせ高住神社へ向った。
ところが車を降り不吉な予感、家より標高800m近い豊前坊の方が暖かい。登り始めると案の定木々は霧氷の気配すらない。
そのうえ雪解水が、急坂の石段をカチカチに凍らせ残雪もアイスバン状態で非常に滑り安く歩き辛い、かといってアイゼン
を装着するには露出岩や落ち葉が多く戸惑いながら、結局4足で慎重に山頂を目指すことにした。
ところが世の中、悪いことばかりではない。北岳の肩に辿り着くとこれまで見たことのない見事な雲海が眼に飛び込んできた。
足元は危険で気は抜けないが、珍しい見事な雲海をズーッと眺めながら変化する雲海をお供して北岳、中岳へと登りました。
年末故か山頂一帯は誰も居ない。風もなく気温も7℃と暖かく、独り占めの避難小屋から「英彦山で、これほど美しく幻想的
な 雲海景色をみたのは初めてで」まるでスクリーンのワンシーンを眺めるように永い間ランチタイムを楽しみました。
正午近くになり、中高年と若いグループが押し寄せ、口々に「わー綺麗、ワーキレイ」の連発を聞きながら下山にかかった。
年末登山の目当ては違ったが、思いがけない素晴らしい雲海風景に出会え、アイスバン歩行訓練で締め括りができた。


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