屋久島:愛子岳(1235m)登山

【2011年5月7日(土)〜10日(火)】

三日目…5月9日(月) 晴れ・・・・・愛子岳登山.

雨続きの屋久島では珍しい快晴に心が弾む。宮之浦の民宿から県道を東に約9km走ると、小瀬田集落に立派な案内板 がある。
そこに樹林を切り開いただけの未舗装の駐車場があった。 駐車場所を心配したが連休明けとあって、先客は一台のみであった。
林道三差路の肩に建てられた案内板の横が登山口なっている。歩き始めて5分もすると最初の標高標識200mが眼に入ってくる。
標高標識は100m間隔、植生図表は200m間隔に設 置されているので、歩行位置や歩行ペースのチェックには役にたった。
この愛子岳で、是非会いたい花が淡いピンク色の「サクラツツジ」である。ツツジとは思えない高い木が沢山見受けられるものの、
開花時期 をすっかり過ぎたようで、ア ケボノツツジに似た大樹の群生をキョロキョロ見回すが、残り花を探すことは出来なかった。
やがて標高890m付近で「しるべの木」と名づけられた、屋久杉の大きな切り 株に出合うが、文字が消えてよくわからない。
その上1000m付近には、水場や愛子岳などへの古びた寂しい限りの標識を見るにつけ、多過ぎる植生図板の設置に疑問を感じた。
さらに25分ほど歩くと明るい樹林に出る。登山道横に「とまりの木」の標識があり、ピラミッド型の山頂も見えるよい休憩地点となっている。
登山道は直角に左へ向きが変わる、標高1100mから険しい急登になる。潅木の根っこや岩斜面のロープなど掴みながら、繰り返して いくと、  
周囲の絶景が広がり、振り返る足元、遥か下方に海が見え、高度感を覚える。険しい登りではあるが、登山の醍醐味を味わいながら一手一歩。
岩を登り詰めると、小広場の愛子岳の頂上に到着。三角点はなく、山頂には真ん中に「愛子岳標高1235m」の標識と大権現の祠が建っている。
快晴の頂上からは、360度の大パノラマの眺望が広がる。北側に海が見え、南側には宮之浦岳など奥岳の連山や種子島の雄大な姿に感動。
去りがたい光景ではあるが。77歳の高齢者にお付き合い登山のため、登 山口から5時間もかかる。(予定では3時間30分と見込んでいた)
レンタカーの返車時間の関係もあり、後ろ髪を引かれる思いで、昼食を早めに切り上げ、露岩や急坂に注意しながら往路を戻ることにした。

 
 快晴の愛子岳山頂から、宮之浦岳、永田岳、黒味岳など九州最高度の山々の連なる『海上アルプス』が一望できました
 
 三差路手前に、駐車場はあります  登山口にあたる三差路
   
 愛子岳登山案内板の確認中です  林道から、左側の登山口へ上がります
 
 標高1000m付近に、水と愛子岳1.2k・県道5.5k標柱がある  植生図表板が200m間隔に設 置されている
 
 明るい樹林帯に「とまりの木」の標識があり、山頂も見える  標高1100m、ここから胸つき八丁の急登が続きます
 
 険しい岩肌の危険個所にかけられた太いロープを頼りに、何度か繰り返しながら山頂を目指します
 
絶壁に足が竦みそう!険しい岩登りではあるが、高度感といい、周りは抜群の絶景です 
   
灌木に掴まり高度を上げ、 露岩を越え急坂を登ると、遮るものは全くない山頂に着く
 
 山頂からは、屋久島の全ての名峰が見渡せる  山頂には大権現が祀られている
 

四日目…5月10日(火) 曇り後雨・・・屋久島から帰路

今日は明け方から小雨がパラついていた。高速船ロケット出発の11時までの時間は宮之浦川沿いを散歩や買い物で過ごした。
帰路は、鹿児島に着いたら雨、福岡では大雨と、驚くような天気の巡り合わせに「好いとこどりの、某晴れ女性」に感謝でした。
「1ケ月に35日雨が降る」といわれる屋久島で、雨に遭わず合間を縫うように、前岳と呼ばれる愛子岳、本富山を歩け最高でした。

 
 民宿の窓から見る宮之浦川  宮之浦港埠頭
 
 名前はわかりません?栴檀の花に似ていました  街路樹にバナナが沢山ありました
   
 宮之浦港フェリートッピー

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